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著者:日高義樹
出版社:徳間書店
2011年5月31日発行


日高義樹の新著ということで購入した本。読み易く、日本を取り巻く世界情勢が手っ取り早く分かるので良い買い物をしたと思っている。
この本を読んでみると自分が思っている以上に民主党は外交音痴とのことである。
中国と話し合う時も極端な性善説(←著者はこの様な言葉は使っていないが)に立ち、話せば分かると思い、中国に無条件の核放棄を訴えた。
超大国アメリカに守られている日本が言うのだから、嘲笑されるのも頷ける。

オバマ大統領が日本嫌いということもあって、日米関係は冷え込み、アメリカは中国寄りになってきたかに見えたが実際はそうではない。
3月11日の大地震の直後、アメリカ海軍は仙台沖だけではなく長崎県沖、つまり尖閣列島付近にまでいち早く展開している!しかも第七艦隊の主力「ジョージ・ワシントン」を率いて!
これは震災という混乱に乗じて中国が火事場泥棒を働くのを警戒してのことだ。
この事実からもアメリカにとって日本は大切なパートナーであるということが分かる。

北朝鮮の存在も去ることながら、今の極東アジアの情勢の中で、民主党政権の「アメリカの核の傘はいらない」という発言は外交音痴も甚だしい!